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活動報告
学び、繋がり、形にする。
アトリエカレッジの日々の活動をお届けします。

◆開催日時:2026年9月16日(水)10:30〜19:30
◆場所:東京・渋谷
◆内容:戦略MG研修(講師:大前講師)
「リアルに会ってリアルに盛り上がろう」を合言葉に、ATLiEのメンバーやゲストが各地で顔を合わせる「アトリエツアーズ」。これまで東京・大阪・横浜みなとみらい・浜松と、開催地を変えながら続けてきたリアルイベントです。
9月のアトリエツアーズでは、いつもと少し趣向を変えて「戦略MG(マネジメントゲーム)研修」を開催しました。ソニーの社内教育から生まれた体験型の経営ゲームで、参加者一人ひとりが「社長」になり、設備投資・採用・値付け・借入といった意思決定を重ねながら、会社経営の5年分を1日で回すという内容です。
今回は、この研修に参加したATLiE受講生の村上愛美さんが、当日の様子をレポートしてくれました。お金の知識に自信がないまま飛び込んだ村上さんが、ゲームの中での倒産と、融資・資金繰りのミニ講座を通じて何に気づいたのか。正直な言葉で綴ってくれています。
こんにちは、ATLiEの村上愛美です。
9月16日、アトリエツアーズの企画で「戦略MG研修」という経営シミュレーションゲームに参加してきました。今日はその体験と、そこで教わった「資金調達」の考え方について、正直な感想を交えてシェアしたいと思います。
MG(マネジメントゲーム)は、ソニーが開発した戦略会計ゲームです。あのソフトバンクの孫正義さんも活用していたことがあるそうで、参加者一人ひとりが「社長」になって、仕入れ・製造・販売・人材採用・資金繰りをすべて自分で判断しながら会社を経営していきます。
資本金100万円+銀行借入200万円、合計300万円からスタート。機械を買い、人を雇い、材料を仕入れて、意思決定カードを引きながら商品を作って売る。1期40分のプレイが終わるごとに、自分で決算書を作成します。これを5期分繰り返すという、なかなかハードな内容でした。
ゲームとはいえ、経営者としての判断がそのまま数字に跳ね返ってくるので、「なぜこの結果になったのか」を自分で振り返るプロセスこそが一番の学びになります。
正直に言うと、私はお金の知識にまったく自信がなく、「ついていけるかな」と不安なまま参加しました。でも蓋を開けてみたら、想像以上に楽しくてのめり込んでしまいました。
……ただ、結果は散々で。(笑)4回ゲームを回して、回を重ねるごとにどんどん赤字になり、3回目でついに倒産。
振り返ってみると、敗因は明確でした。
自分の手元の資金繰りしか見ておらず、市場や競合の動きを見ていなかったこと
「お金を使いたくない」という気持ちが先に立ち、守りの姿勢になってしまったこと
一緒に参加していた鈴木講師は、常に市場と競合を見ながら次の一手を考えていて、同じ条件からスタートしたはずなのに、経営者の判断ひとつでここまで結果が変わるのかと、目の前で実感させられました。
ゲームの合間には、大前講師(政府系銀行に22年勤務後、独立された経営コンサルタント)によるミニ講座もありました。ここで一番印象に残ったのが、お金や融資に対する考え方のアップデートです。

個人の借金(車やマイホーム)は収入を直接増やしませんが、事業の借金は広告費や設備投資など、収益を生み出すための投資である
業績が順調なときほど、あえて借入をして手元資金を厚くしておくことが、災害やアカウント停止といった不測の事態への備えになる(Cash is King)
銀行から融資を受けられること自体が、厳しい審査をクリアした社会的信用の証明になる
大事なのは預金の「金額」よりも「質」。コツコツ通帳に積み上げてきた過程が信用につながる。逆にタンス預金や急な入金は評価されにくい
「お金がないから借りる」のではなく、「事業の可能性を広げるために借りる」。この視点の転換が、数字が苦手な私にとって一番の気づきでした。分からない、まだ早い、と言い訳して避けてきたことにも、今からできることがあると気づけたのは大きな収穫です。
同じ日に参加していたATLiEメンバーのSさんも、こんな感想を残してくれました。
「お金がないから融資を受ける」のではなく、「事業の可能性を広げるために融資を受ける」という考え方も、改めて大切だと感じました。経営を税理士さん任せにするのではなく、自分自身が数字を理解し、先を見据えて判断できるようになることの大切さを実感しました。
Sさんも私も、これまでどこか「数字やお金の話は専門家に任せるもの」と思っていた側の人間です。それが1日のゲームと講義を通じて、「自分ごと」として捉え直すきっかけになりました。私たちと同じように感じている経営者・個人事業主の方は、きっと多いのではないかと思います。
ゲームでの倒産は正直かなり悔しくて、「絶対リベンジしたい」というのが今の一番の本音です(笑)。でもその悔しさこそ、本での勉強だけでは得られないリアルな学びだったと思っています。
数字やお金の話は難しく感じてしまいがちですが、「知らないから怖い」だけで、知ってしまえば案外シンプルなことも多いのかもしれません。ATLiEでは、こうした実践的な学びの場を通じて、メンバー一人ひとりが「自分の事業を自分の頭で判断できる」ようになることを大切にしています。
大前講師、鈴木講師、一緒に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。次はちゃんと黒字で終わらせます。


大前 文人(おおまえ ふみと)講師
のりと経営パートナー 代表/認定戦略MGインストラクター
兵庫県宝塚市出身。立教大学法学部卒業後、政府系金融機関である国民生活金融公庫(現:日本政策金融公庫)に入庫。22年間の在職中、約5,000社以上の融資審査・経営相談に携わる。資金調達支援にとどまらず、財務体質強化、資金繰り改善、経営計画策定、人材育成支援など、企業経営の根本に関わる課題解決に向き合ってきた。大手企業や金融機関向けの講義実績は約300回以上。
2024年3月に日本政策金融公庫を退職し、同年4月に「のりと経営パートナー」を設立。

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