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活動報告
学び、繋がり、形にする。
アトリエカレッジの日々の活動をお届けします。

今回は、「アトリエツアーズ in 浜松」の企画・運営を担当してくれたアトリエカレッジ受講生・ひなこさんが、当日の様子をレポートしてくれました。
地元・浜松での開催にかけた想いから、参加者同士に生まれた化学反応、そして三方原開拓の歴史からひも解く「協業」のヒントまで、主催者ならではの視点でたっぷり綴ってくれています。
ぜひ、ひなこさんの言葉を通して、アトリエツアーズの現場のリアルな熱量を感じてみてください。
こんにちは!アトリエ受講生のひなこです。今回、浜松在住のメンバーの一人として「アトリエツアーズ in 浜松」の企画・運営を齊田さんと一緒に担当しました。
2026年8月22日(土)、第4回アトリエツアーズを静岡県浜松市で開催しました!参加者は15名。
今回のテーマは「やらまいか」。この5文字に尽きます。
「やらまいか」とは静岡県西部(遠州)地区の言葉で「やってみようじゃないか」という意味。浜松は「出世の街」とも呼ばれ、やらない理由を探すより先に手が動く空気が、今も街ごと残っている。その街で、協業・事業スケールアップの話をすることに大きな意義があると思い、浜松開催を決めました。
当日、「できない理由」を並べる時間はゼロ。やってやろうじゃないか、というマインドのまま1日が終わった。これから動き出す人にとって、テーマそのものが励みとエネルギーになっていたら嬉しいです。
イベント名:アトリエツアーズ in 浜松(第4回)
開催日:2026年8月22日(土)
開催地:静岡県浜松市
テーマ:やらまいか
参加者:15名(うち新規4名)
昼の部:30秒自己紹介 → 鈴木さんによる個別コンサル
夜の部:会食 → 二次会
これまでの開催:第1回 東京 → 第2回 大阪 → 第3回 横浜みなとみらい → 第4回 浜松
実は、浜松は鈴木さんが生まれ育った地。マリエさんも静岡県出身で、私たち浜松メンバーも3人いる。静岡県民や静岡県に縁のあるアトリエメンバーが多く、開催地としてちゃんと理屈が通る街だったのです。
ただ、本音はもっと単純で、「地元でアトリエのメンバーと集まりたい!!!」
ずっとやりたかったことが、ようやく形になった回です。
浜松のメンバーは、とにかくよく動く人ばかり。他の地域の方からも「浜松は熱いね〜!」とよく言われていて、大好きなみんなに浜松の良さを感じてもらいたい!と思って開催を決めました。
浜松市内から。県内は磐田市・藤枝市から。県外は名古屋、それから小田原、横浜、横須賀。そして、愛媛からも!!!
藤枝市からでも、片道1時間。静岡県内の駅には、新幹線「のぞみ」が止まらず、東京や横浜からの移動も決して楽ではない。それでも、わざわざここまで足を運んでくれたことが、とにかく嬉しかったです。
考えていたのは、とにかく明るく入ることだけ。ここで空気が固まってしまうと、そのあとの相談が全部浅くなる。
その流れで鈴木さんが話してくれたのが、三方原の開墾の話だった。
浜松の三方原という地は、1573年に武田信玄軍の勢いに圧倒され、徳川家康が命からがら浜松城へ逃げ帰ったことで有名な「三方ヶ原の戦い」があった地でもあり、鈴木さんがよく知っているエリアでもあるのです。
実は私は三方原開墾の話を知らず、気になって後から調べてみると、今回のテーマとぴったり重なる人物についてのお話しだったのです。

気賀林(きが りん/1810–1883)(現 浜松市浜名区引佐町気賀 出身)。い草や昆布の取引、海運で巨万の富を築いた豪商。財を成したあと「貯めた財産は社会に還元する」と決め、水も栄養もない不毛の台地だった三方原の開墾に人生を使った、浜松の偉人。
ただ、本題はここから。この開墾は、一人の力では到底成し遂げられなかったのです。
行政と組んだ:浜松県令の林厚徳が気賀林を民間リーダーに抜擢し、予算と制度の面で支えた。気賀林の側からは「茶を植える」という具体策を出し、官民一体のプロジェクトとして動かした
地元のパートナーと組んだ:豪農の横田保とともに、100ヘクタールの大茶園「百里園」を設立。1ヘクタール分の茶の畝をまっすぐ伸ばすと約1里になることから、100ヘクタールで百里園。治水で知られる金原明善も、初期の開墾御用係に名を連ねている
入植者と組んだ:手作業の開墾は過酷を極め、逃げ出す士族が続出。そこで私財で民家を建て、1877年には日本でも最初期とされる福祉施設「三方原救貧院」を自費で創設し、米や味噌、住まいを支給した
さらに65歳のとき、街の快適な邸宅を捨て、自ら三方原へ移り住んでいる。現場の最前線で指揮を執るためだった。
一人で抱えていたら、過酷さに潰されて終わっていたはずの事業。構想と資金を持つ人、行政、地元の事業パートナー、そして現場に耐えた入植者。そのすべてが噛み合ったから、からっ風の吹く赤土に茶畑ができた。
やらまいかも協業も、この土地はとっくに証明していたのです。
その話をアイスブレイクも兼ねて冒頭でお話ししていた鈴木さん。さすがでした…
年齢もレベルもバラバラ。出てきた悩みも、見事にバラバラだった。
個人事業と、上場を目指す法人の役員を兼ねている方:どちらも伸ばしたいのに、力が分散している感覚がある。この2つをどうまとめるか
キャリアの岐路に立っている方:転職か、可能性はまだ薄いけれど独立か。この先を先輩たちに相談したい
ご夫婦で事業をされている方:奥さまがメインで動かしている店舗の集客と、その先の海外進出
それでも、シンプルに言えば全員の問いは「自分のやりたいことを、ちゃんと収益化して手にするには」。入口の言葉が違うだけで、向かう先は同じだったのです。
昼の部のメインは、鈴木さんによる個別コンサル。
お誘いするとき、私たちは「鈴木さんに相談できます」にもう一言足していました。アトリエには海外進出や海外マーケットに詳しい人がいるし、自分が弱いライン構築に強い人もいる。相談相手は鈴木さん一人に限らず、その場にいる全員が相談先になり得る。そういう場として繋いだつもりです。
タイマーで時間配分をしていたこともあり、新規の方たちには優先的に時間を取ることができ、お一人お一人満足した時間を過ごすことができました。相談を夜の部に持ち越さず、昼の部のうちにしっかり確保できたのは、良かった点のひとつです。

そして、コンサルを終えた人はみんな顔が変わっていた。「あぁ、そうすればよかったのか」と、スッキリした表情で言葉が出てくる。さすがです。
特にある方は、相談のあと、さらに質の高い悩みを持ち帰っていた。真剣に向き合ったからこそ、次の迷いが生まれる。あの状態になった人がいた時点で、この会は成立していたと思います。
私にとっての一番は、この場面。
あるメンバーが鈴木さんに相談したあと、自分がやろうとしていることを、その場の全員に向けて紹介し始めた。楽しそうに話す本人と、ニコニコしながら聞くみんな。その姿がとっても嬉しくて、写真も動画も残っています。
「こんなにみんなが僕のやりたいことを聞いてくれて嬉しい」
ご本人の言葉です。
私はずっと「それ、みんなに言えばいいのに」と思っていた。この人たちなら絶対に受け止めてくれると分かっていたから。今回のツアーズを機に、実際にそうなって、その方のためにみんながアンテナを立てていく流れができた。
こういう場面が、誰かが仕切らなくても自然に生まれる。アトリエで学んでいる人たちが揃っているから、協業のアンテナが立ちやすく、素直にお互いの事業を応援するあったかい関係性であることが、アトリエの魅力だなぁと改めて感じました。その雰囲気を、ゲストの方にも感じてもらえたのではないかと思います。あのときの表情と空気感、今でも忘れられません。嬉しかったなぁ…

夜は会場を移して会食。移動中にちょうど私の知人がオーガナイザーをしている、音楽フェスの会場を通ることに。
会食会場へ移動する前に、私は参加者へひとつだけ声をかけました。
「まだ話せていない人に、自分から話しかけに行こう。」
昼の部で十分に話せた人もいれば、まだの人もいたから。協業を求めて来ているなら、待っていても何も始まらない。共有したいことがあるなら、なおさら自分から動くべきだと私は思っています。
結果、みんなよく話していた。途中で一人になっている方もいたけれど、あれは自分の考えを整理したかったのだと思う。それぞれの距離の取り方で参加してくれているのが、ちゃんと伝わってきました。

満足度が高かったこと以上に嬉しかったのは、みんなが自分のことに本気で向き合ってくれたこと。それと同時に「自分だけで勝つ」のではなく、「一人でやらない、みんなで勝つ」という意識を改めて持つことができたことです。
ただ楽しかった、では終わらなかった。考え抜いたからこそ次の迷いが生まれた人もいて、ここからどう動くかはそれぞれ。それでも、いいきっかけになった自信しかありません。
一人ひとりのレベルが上がるのは、もちろんいいこと。そのうえで、強くなった人同士が得意と不得意を掛け合わせ、みんなで美味しいものを作れたら、もっといい。
一切れのケーキも美味しい。でも、「美味しいね」と言い合いながら食べるホールケーキには敵わない。だから、みんなで美味しいケーキを食べようよ。そんな気持ちで、この会を主催することができました。
何年か先に「今こんなに豊かで幸せなのは、あの浜松の出会いがあったからだ」と誰かが思い返してくれたら、それはもう大成功。直接言葉で伝えてもらえなくても構わない。そうなっていてほしいと心から願っています。
正直なところ、まじで何も出てこないのです(笑)
夜の部のテンポ:夜に全員を回す設計にはしていなかったものの、もう少しポンポンと進められたはず。昼で回りきらなかったぶんは、夜に自分から動く前提で組み直すのが正解だったかも
席の配置:奥に座った方が、お手洗いに立ちづらい状態になっていた。気づいた時点で声をかけるべきだったし、言ってもらえる空気も作っておきたかった
会場そのものはとても良かったし、主催としても大満足。失敗したと思うことはありません。
浜松の満足度が高かったからといって、それが次回以降のプレッシャーになるのは違う。だから、なぜこの場が成立したのかを、言語化できる範囲で置いておきます。
アイスブレイクを軽く見ない:リアルイベントだからこそ、明るく始まることで、そのあとが全部話しやすくなった。いきなり本題に入らないこと
人数はちょうどよく:全体で15名、うち新規は4名。主催が全員を見渡せる範囲だったし、フォローにも入りやすかった。事前に鈴木さん・マリエさんに、どのように立ち回って欲しいかを相談しておくのもいいかもです
新規とメンバーの配合:新規ばかりでも、メンバーばかりでもない。アウェー感が出ないアットホームさを先に作れば、あとはメンバーが温かく包んでくれます❤︎
雑談ではなく「歓談」:目の前の相手だけでなく、その人のお客さん、さらにその奥にいる人まで想像して話す。片方だけでもこの視点があると、会話の質が一段変わる
幹事が一番楽しむ:気を使いすぎて苦しくなるくらいなら、幹事が誰よりも笑っているほうがいい。今回、私は過去一で笑ったし最高に楽しかった!!!
今回いちばん大きかったのは、アトリエのメンバーが全員いい人だったこと。「新しい人に話しかけてね」なんて一言もお願いしていないのに、みんな自然に動いてくれた。あれだけの組織は、なかなかないし、改めて皆さんのことが大好きになりました。(本当にありがとうございました!!みんなラブ♡)
一人ひとりが温かいから、まず信頼がある。その上に、協業が生まれていく。あの場は、私たちだからこそ作れたと思う。そこは正直に、誇りに思っています。
わざわざ浜松まで来てくださった皆さん、地元から駆けつけてくれた皆さん、本当にありがとうございました!!!

次の一歩を、それぞれの場所で。やらまいか!!!おいしょー!!!!!!

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